はじめに

とりとめのないことを考えることが好きだ。

「○○が面白いな」「○○って懐かしいな」「あの時○○していたらどうなってたかな」など、誰に話すでもなく浮かんでは消える思いはたくさんある。何年にもわたって考え続けるテーマもあるものの、そのうちに忘れてしまったテーマもあったと思う。そういったあれこれを頭の中に留めずに書き残したいな、と思った。

 

あれこれ考えるのが好きな割に、他の人に自分の好きなものを言うのは苦手だ。

「私の好きなものをこの人はよく思っておらず、私に対してもマイナスなイメージを持つんじゃないか」と怖くなってしまうのだ。昔友達に、ある作家が好きだと伝えた時に「あの人の書くものはナンセンスだ」と言われて悲しかった気持ちが今もどこかに残っているのかもしれない(ちなみにこの友達とは今でも仲良しで、彼女が決して私自身を否定したわけではないこともわかっている)。

だからこそ、好きなものを伝えたことで共通の趣味を持つ友達に出会えた時は、勇気を出して良かったと感じるし、好きなものをいきいきと語る人を見ると素敵だなと思う。もっと私も堂々と話したいんだ!

 

ブログタイトルの「感情にまつわる箱」の元ネタはポルノグラフィティのアルバム『m-CABI』だ。music cabinetという意味合いも込めて名付けられたこのアルバムでは、様々な曲がテーマごとに並べられており、仕切りにあたる曲も収録されている。彼らの曲を整理すると"「愛や愛にまつわるもの」BOX"ばかり埋まるとのことだが、私の頭の中にはどんな感情がどんな割合で入っているのだろう。

好きなものも嬉しかったことも懐かしい記憶も悲しい思い出も、何度も反芻するあれやこれやを整理していくのが楽しみだ。

 

https://j-lyric.net/artist/a000611/l0099ec.html