読んだ・見た・聴いた(1-3月/2021年)

元々本を読んだりドラマを見たり音楽を聴いたりすることが好きだった。

ただ、数年前から多忙や過労や体調不良のためにそれらに触れる機会や気力が少しずつ低下していた。一番体調が悪かったころは、音楽番組がノイズのように感じられ、ツイッターのような短文の内容も頭に入らず、好きなことすらできないのかとかなり落ち込んだ。

幸い調子が戻るとともに以前のように物語を楽しめるようになったので、遅れを取り戻す(?)かのように積極的に摂取している。ということで、読んだり見たり聴いたりした記録。最初は毎月、と思っていたけど、ハードルを下げて1Qごとに書けたら良いなと思う。

 

 

読んだ

数えてみると、この3カ月で本11冊(+読み途中5冊くらい)、漫画4作品(72冊)を読んでいた。印象的だったのは以下の通り。

 

ハリー・ポッターシリーズ(J.K.ローリング)

去年の12月から今年の2月にかけて、原作を読み返した。『炎のゴブレット』までは何度も読んでいたけれど、5作目以降は買った時に一度読んだきりだったので初見のように楽しめた。ハリー・ポッターシリーズって特に後半は悲しいエピソードが多いけど、『不死鳥の騎士団』は怒りに満ちていて、『謎のプリンス』は憂いの篩に入ることが多いからか内向的だなと思った。『死の秘宝』は何というか寂しかったな。

そして、物語としては『不死鳥の騎士団』辺りですごく大きな盛り上がりがあった(初めて読んだとき、あまりの理不尽さにすごくイライラしたことも思い出した)んだな、とか、他種族への差別に対するハーマイオニーの言動に対しての受け止め方が変わったな、とか、今この時期に通して読んで初めて分かったことがあって良かった。

 

スター(朝井リョウ)

世界が細分化されている中で「私」が価値を考える話。帯に書いてあるフレーズやあらすじから想像する話とは良い意味で違っていた。というか、序盤の尚吾と絋の対比を読んだ時に「近年の朝井リョウは二項対立だもんね」と変な早合点をしたのがいけなかった。

最後の方で千紗が挙げた「騙されていたい」という視点が面白かった(まだ読んでないけどたぶん『正欲』にもこの要素入りそうだな、と予想している)。騙されていたい時は確かにある。でも、何も考えられないまま決断し続ける事態に陥って生活が一気に崩れた経験からすると、いつまでも騙されてるのは危ないなと思う。

オンリーワンを掲げることで生まれた苦しみ、という要素を入れ込んだ『死にがいを求めて生きているの』から1年経たずして『スター』の連載が始まっていたことにも打ちのめされた。捉え方が鮮やかだ……。

10年以上経っても好きな作家は朝井リョウと言い続けているけど、心が持ってかれるのである程度元気じゃないと読めないのよね。正欲楽しみです。

 

秘密-トップ・シークレット-/秘密 Season0(清水玲子)

去年キャンペーンで少し読んで気になっていた作品。ちょっと設定に無理があるんじゃないかと思いつつ、寝る間も惜しんで読むくらいハマった。夜中の2時くらいに読むと本当に怖い。最初のシリーズは重難しくて好き。薪は確かに優秀だし、犯罪者寄りの思考と描写されてはいるけど、本来の精神面(?)としてはMRI捜査がきついんじゃないかなって心配になってしまう。贖罪の気持ちや責任感でギリギリ保っているように見えるというか。今後どう展開していくか気になる。

最初の方の話は描かれたのが20年くらい前だからか、未来を描いているようで所々古いままのモチーフが出てきてて、現実が追い越してしまっているのも面白かった。あと10代の頃花ゆめを中心に白泉社の漫画をたくさん読んでいたので絵柄が懐かしくて落ち着く。

 

その他

ついに『進撃の巨人』に手を出した。巨人と戦う話だと思ったらそれだけじゃなくて、連鎖とか女の子らしさとかをテーマとして扱っていて今読んで良かったなと思った。
まだ1回ざっと読んだだけで把握しきれてない部分もあるので時間を見つけて読み返したい。

こんなにたくさん漫画読んだの久しぶりだったな。

 

見た

 ドラマ8本(途中1本)映画3本アニメ2本(途中1本)

ドラマをものすごく見たような数字だけど、うち4本は年末年始で再放送された分。今クールのを見終わらないうちに春ドラマが始まってしまう……。そして春ドラマ見たい作品が多すぎて大変。

 

セーラームーンS

それぞれ感想はあるけど、一番書きたいことがたくさん頭に浮かんだ作品。

幼稚園の頃ぶりに見たけど、シーンやセリフを覚えている場面がいくつもあってびっくりした。あの110話の内容とかも結構正確に記憶してて、当時相当心を痛めたことも思い出した。一方で話の筋をほぼ理解していなかった(ほたるちゃんのこととか)ので、どういう物語なのかがやっとわかってすっきりした。

キャラクターそれぞれの魅力もより感じられたな。はるかさんの冷たさ?にも納得したし、ミメット(そもそもwitches 5のことを全く覚えていなかった)のかわいさに驚いたし、まこちゃんのコンプレックスには「そんな女の子らしさにとらわれる必要はないんだよ」と伝えたい。当時はあみちゃんとみちるさんが好きだったけど、今はどの戦士が一番好きか決められないくらいみんな素敵だなと思う。うさぎちゃんは普段頼りなくて周りにお膳立てしてもらってる感じなのに、最後自分一人で立ち向かう姿は主人公そのものだよ……。この調子でいくらでも話せる。

一方で、今見ると何なんこれ、と思う描写もあった。女性を差別するなというセリフがある一方で何かにつけてお嫁さんになりたい、に帰着するのは少し歯がゆかった。個々のバランスをとってるのがはるかさんなのかもしれないけど……。あと、それぞれ個性的なキャラクターのはずが美しさは一つだけなのかな? とか。時代を感じる。もっと反抗的なかっこいい戦士が見たいなと夢見てしまった。

それからやっぱり『ムーンライト伝説』が名曲だなと思った。ドラムの煽りがすごい。映像も最初の2回は「こんなんだったような、何か足りないような」という感じだったけど、ウラヌスとネプチューンが入ったバージョンになった時に「これだ!」としっくり来て、でも確か最後ちびうさが立ってたはず……と思っていたらシリーズの後半でさらに映像が変わって、記憶とどんどん一致していくのが面白かった。

 

その他

あとはPUI PUIモルカーは火曜の朝の楽しみで、今クールで一番真剣に見た作品だった。アビーが好き。映画のパディントンも短い中で伏線がきっちり回収されてるのが印象的だった。

 

並べると心が4歳児みたいなラインナップ。仕事や現実のつらいことから逃避してるのかな。

 

聴いた

今のところアルバム単位で聴いたのは3枚くらい……? Spotify使うようになってからはやっぱり曲単位で色々聴くスタイルに変わりつつある。もう少し意識的にアルバムを聴きたいなと思う。

 

 プレイリスト:3rd Singles 

年明けに聴いた。令和3年にちなんで色んなアーティストの3枚目のシングルがまとまっている。『エトセトラ』も『君はロックを聴かない』も『台風ジェネレーション』も『さよならエレジー』も『Baby』も『Our Song』も3枚目なのか! 昔ポルノグラフィティがインタビューの中で「『3枚目が勝負』と言われた」という内容を話していたことも踏まえて聴いたので感慨深かった。

 

アルバム:Undiscovered (James Morrison)

ふとこのアルバムに収録されているUnder The Influenceを口ずさんでみたら懐かしくなって聴いた。久々すぎて、当時あんなに聴きまくっていたYou Give Me SomethingもWonderful Worldもすっかり忘れててびっくりした。

これはカフェイレで You Give Me Somethingが流れたのをきっかけに買ったアルバムだった。あの頃は夜ラジオを流しながら絵を描くのが好きだったな、部屋が寒かったな、と曲とともに色んな思い出がよみがえった。

 

曲:Wake Me Up When September Ends (Green Day)

まだ春だけどよく聴いている。私は一時期ポップパンク~エモにハマっていたのだが、Green Dayは避けていた。ちょっと苦手意識を持っていた人がGreen Day大好きで、巻き込まれたくない(?)気持ちがあったからだ。幸いその人とはもう何の関わりもないので、気兼ねなく聴けるようになって良かった!

 

 

脈絡なく振り返るの楽しい! 2Qもたくさんの物語に触れたい。